昔の引っ越し事情

昔の引っ越し事情

今を去ること約30年前。東京から京都に居を移すことになった。ネットが発達した昨今とは異なり、転居先を探すのに自らの足を使わなければならない。不動産業者を複数巡って、いくつかの物件を紹介され、東京と較べて家賃が安いのに驚く。そして、京都市内で風呂はないが日当りのいい借家を借りることになった。次は、引越しである。現在と違い、その当時は「引越しの○○」なんて言うような便利な業者がなかった。だから、近所にあった普通の運送業者に依頼。当然、荷造りを自分でして、配送所にはもこちらで用意した軽トラックで持っていった。確か、3往復くらいしたような記憶がある。それも何とか終わり、運送業者に料金を支払い、荷物の到着日を確認。さて、いざ京都に着いてみると……。

    鍵を貰いがてら、手土産持参で大家さんのところへ行った。そしたら、どうも様子がおかしい。それは、なんと荷物がこちらの到着する前日に届いた、とのこと。業者は荷物まで運んでくれない。玄関先に置くだけ。仕方がない。大家さんご夫婦で、数十個のダンボールや家具類をとりあえず、家の中に入れてくれたとのこと。私に手落ちがあったわけではないが、入居早々のアクシデントに冷や汗が出る思いであった。
    これから引っ越したい、そんなあなたへ。